2018-07-17

アンケート結果(2018-07版)その6

アンケート結果(2018-07版)について(その6)

[ご注意]
許可なく結果データを二次利用することを禁じています許可範囲や申請の仕方など、詳しくは「はじめに」をご覧ください。

[乳幼児期から小学校に上がるまでの期間に、養育者に対して「手話を使ってはいけない」という指導がありましたか]
※「はい」「いいえ」の他に「その他」という項目を設け、文章で回答していただきました。直接の回答はなかったものの、「はい」や「いいえ」に含まれそうな回答もありました。書かれた内容から判断し、手話を「使わないように」言われた/言われなかったに分類し直しました。以下、どのような回答を分類したかのリストです。

「はい」という返答はなかったが、表記内容から「言われた」にカウントした方
※学校等の教育方針(口話、キュードの推奨)、家庭等の教育方針、手話を積極的には使わない雰囲気といった回答はこちらにカウント

「いいえ」という返答はなかったが、表記内容から「言われなかった」にカウントした方
※知らなかった・選択肢がなかった・使う環境ではない(学校等の方針が見えない)といった回答はこちらにカウント


[「使わない」ように言われた相手(延べ数)]
上記「その他」の文章に加え、「どのような方に、なぜ言われたのか」の項目の表記から分類しました。また、「言われた」という回答があった方を母数として割合を出しました。「学校(の先生)」が41.7%と最多となっています。言われた相手が不明だった回答も同数の41.7%でした。

[「学校」と回答した方の表記]

[「医療機関」と回答した方の表記]

[「療育支援者」と回答した方の表記]

[「家族」と回答した方の表記]

[「不明」と回答した方の表記]


※上と同じ回答を、今度は理由ごとに分類しました
[「手話不使用」とした理由の分類(延べ数)]
※「聴者に合わせる」は社会自立的な内容を含める、「その他」には恥ずかしい、学校の方針を含める

[「手話への偏見」と回答した方の表記]


[「発音が悪くなる」と回答した方の表記]

[「日本語習得を妨げる」と回答した方の表記]

[「聴者に合わせる」と回答した方の表記]

[「その他」と回答した方の表記]

考察
  • 手話を使わない、あるいは使ってはいけないと答えた方が30%以上にのぼることが分かった(「使ってはいけない」だけでも20%超)。
  • 言われた相手としては「学校」が最多であることが分かった。
  • 理由として「発音が悪くなる」ことが最も多く挙げられていた。「手話への偏見」や「日本語習得を妨げる」といった、現在の言語学上は否定されている意見が元になっている回答もあった。 → 指導者の言語指導観のアップデートが必要、それを支える指導環境の整備が必要


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