アンケート結果(2018-07版)について(その2)
[ご注意]
許可なく結果データを二次利用することを禁じています。許可範囲や申請の仕方など、詳しくは「はじめに」をご覧ください。
[在籍状況]
回答者の8割以上が、聞こえる児童生徒と同じ教室で学習していました。難聴学級・通級に通っていた経験をもつのは54%ですが、小4~6では多めの46%、中学校では少なめの30%という結果が出ました。
※高等学校の特別支援学級・通級を経験している方は現時点ではいないと考え、カウントに含めていません。
小学校~高校に通っていた頃の思い出で、当てはまることはあるか
<普通学級など大集団での様子>
※以下の項目については「在籍していた方」のみを対象とするため、母数がそれぞれ異なります。
[補聴器を付けているのを見られるのが嫌だった]
[自分の発音のことが気になった]
40.0% → 55.4% → 59.7% → 57.3%という推移になっています。義務教育段階では年齢が上がるごとに増加傾向がみられます。
※なお、高校から聾学校(特別支援学校)に行った方が数名おり、計算からは除外しています。その方を含めると、年齢が上がるごとに増加している可能性があるかも知れません。
[クラスの中で話が分からなかった]
[考察]
- インテグレートするだけの言語力があったとしても、「聞きとれない」「分からない」状況が日常的に存在したことが明らかになった。
- 逆に「ほとんどない」「全くない」と回答した方への聞き取りを行うことで、改善に向けての方策が見つかるかも知れない。 → 追加の個別インタビューを検討
[指示が分からず他の人の行動を真似していた]
[考察]
- インテグレートするだけの言語力があったとしても、「指示が分からず他の人の真似をする」状況が日常的に存在したことが明らかになった。
- 逆に「ほとんどない」「全くない」と回答した方への聞き取りを行うことで、改善に向けての方策が見つかるかも知れない。 → 追加の個別インタビューを検討
[聞こえないことを知られるのを避けていた]
[考察]
- 回答のバラつきから、聴覚障害当事者の中に異なる意見をもつ群が存在すると考えられる。他の項目との相関が発見されれば、グループごとに対応したケアが可能になる可能性がある。 → 今後の検討課題とする
[生徒同士の話し合いに参加できた]
今回は、ここまでとします。
次回の更新をお楽しみに。
次回の更新をお楽しみに。
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